フトアゴヒゲトカゲを飼いたいけど、
- 何を揃えればいいの?
- ライトって何種類も必要?
- とりあえずセットを買えばいい?
こんな感じで迷いますよね。
フトアゴは「温度」と「紫外線」の管理がとても重要な生き物なので、必要な用品をしっかり揃えることが大切です。
この記事では、初心者向けに「最低限必要な飼育用品」と「失敗しにくい選び方」を分かりやすくまとめました。
これからフトアゴを迎える方は、ぜひ参考にしてみてください

フトアゴ飼育に必要なもの一覧
まずはフトアゴ飼育で必要になる基本用品を記載します年✨
これらを揃えれば、フトアゴを飼育することができます。

ただし、
”なんでもいいから揃えればいい”
というわけではありません。
各用品ごとについて、「何を選ぶべきか」「なぜそれを選ぶべきか」などを詳しく説明していきたいと思います。
ケージ
ケージを選ぶにあたってのポイントを以下にまとめます。
- 最初から大きめのケージを選ぶ
- 通気性のよいもの
- 前開きタイプがおすすめ
▼ おすすめサイズ
- 横幅60cm以上
- 奥行45cm以上
▼ ケージ機能のポイント
- 天井がメッシュになっているもの
- 前開きタイプ(引き戸でも観音開きでも)
フトアゴは1年くらいでアダルトサイズ(40㎝以上)になり、すぐ手狭になってしまうので買い替えを前提としない場合は、大きめのケージを選んだほうがよいです。
また、通気性が悪いとカビなどの原因となるため、できるだけ通気性のよいものであり、うんちの掃除などを考慮するとメンテナンス性のよい前開きタイプのケージを選ぶことをおすすめします。
バスキングライト(保温球)
バスキングライト(保温球)を選ぶにあたってのポイントを以下にまとめます。
- 温度がしっかり上がるもの
- ケージサイズに合ったワット数
- ケージの一部を高温に保てるもの
▼ 温度の目安
- バスキングスポット:35〜40℃
- ケージ全体:28〜32℃前後
▼ バスキングライトを選ぶポイント
- ピンポイントで照射できるもの
- 温度が十分に上げられるもの
フトアゴは体を温めながら消化や活動を行うため、飼育するには「バスキングスポット」と呼ばれる体を温める場所を作る必要となります。
ただ、バスキングライトもなんでもいいわけではありません。
フトアゴはバスキングスポットの温度が低いと、食欲不振や消化不良の原因になることがあるため、しっかりと40℃程度の高温を保つことができるライトが必要となります。
”バスキングスポットだけが40℃程度”になるように設置
間違ってはいけないのが、バスキングスポットというのは、
”一時的に体温を上げるための場所”
であるということです。
ケージ内全体が40℃などの高温になるようなバスキングライトの設置方法は、温度勾配を作ることができなくなるため、必ずバスキングスポットだけが高温にできるバスキングライトを選びましょう。
UVBライト(紫外線ライト)
UVBライトを選ぶにあたってのポイントを以下にまとめます。
- UVB量が十分であるもの
- 広範囲に照射できるもの
- ケージ内に設置
▼ UVBライトを選ぶポイント
- フトアゴに必要なUVB量が照射できるもの
- ピンポイントではなく広範囲照射が可能であるもの
▼ 使用のポイント・注意事項
- フトアゴが全身で浴びれるように配置
- UVBライトとフトアゴとの距離が重要
- メッシュ越しの照射はUVB量低下
- 定期交換が必要
フトアゴ飼育では、UVBライト(紫外線ライト)も必須です。
紫外線を浴びることでカルシウムを吸収しやすくなり、骨の健康維持につながります。
なので、いくらカルシウムを接種させていても、UVB量が足りていないこと自体がフトアゴの体調不良の原因となりうるため、フトアゴに適切なUVB量を照射可能であるUVBライトを選ぶ必要があります。
▼ フトアゴに必要なUVB量(UVB強度)
- UVB10.0
- UVB150
フトアゴに適切なUVB量は上記とされているため、この表記のあるUVBライトを使用するようにしましょう。
UVBライトは”蛍光灯タイプ”がおすすめ
UVBライトには、電球タイプと蛍光灯タイプがありますが、蛍光灯タイプをおすすめします。
蛍光灯タイプをおすすめする理由は、蛍光灯タイプだと容易に広範囲へ照射できるようになり、フトアゴが全身でUVBを浴びることができるので、UVB不足による体調不良を引き起こしにくくなると考えるからです。
また蛍光灯タイプを選択した場合、設置方法にも注意があります。
UVBライトはメッシュ越しに設置せず、ケージ内設置もしくはメッシュを取り外して設置
理由は、メッシュ越しにUVBライトを設置してしまうと、メッシュによりUVBがカットされてしまい、本来の性能を発揮することができなくなるからです。
ケージ外に設置したい場合は、メッシュを外すなど工夫が必要となります。
また、見た目では点灯していても、紫外線量は徐々に低下していくため、6ヶ月~1年での定期交換が必要です。
床材
床材にもいろいろ種類があります。
- 掃除しやすいもの
- 誤飲しにくいもの
▼ 主な床材
- キッチンペーパー・ペットシート
- 爬虫類用マット
- レンガ
- 砂系床材
初めてフトアゴ飼育をする場合は、衛生面も考慮し、掃除がしやすく扱いやすいものがおすすめです。
なので、まずはキッチンペーパーやペットシートをおすすめします。
誤飲する可能性がある床材は使用しない
またフトアゴ飼育をしていると、砂漠系のレイアウトにしていきたいと考えることが多いと思いますが、フトアゴの健康を考えた場合、誤飲リスクが極力少ないものを選ぶようにしてください。
フトアゴが大きくなってくれば多少の誤飲は平気かもしれませんが、たまたま平気なだけであって、誤飲による体調不良(消化不良や腸閉塞など)を引き起こす可能性があることを忘れないようにしましょう。
温度計・湿度計
温度管理は「なんとなく」ではなく、数字で確認することが大切です。
- ケージ左右に2個設置
- バスキング側と反対側を測る
フトアゴは温度によって移動しながら体温調整するため、ケージ内にホットスポットとクールスポットといった温度勾配を作ることになります。
そうなるとケージ内温度はバスキング側とそれ以外の温度をそれぞれ把握する必要があるため、温度計・湿度系は2ヶ所で計測し、常に温度把握をしていく必要があります。
温度計自体は、デジタルでもアナログでも好きな方を使用して大丈夫ですが、設置しやすさと手軽さから、私はアナログタイプを使用しています。
サーモメーターとの併用がおすすめ
バスキングスポットの流木や石などの表面温度を測りたい場合は、ピンポイントで温度計測できるサーモメーターを使用することで、すぐに温度調整等が可能になるため、とてもおすすめです。
シェルター・流木など
シェルターや流木などのレイアウトアイテムにおけるポイントを記載します。
- シェルターなど隠れる場所は必要
- 流木などを設置し、立体運動が可能なレイアウトにする
▼ レイアウトのポイント
- シェルターや隠れられる場所を設置することで、ストレス軽減や睡眠向上につながる
- 流木や石などを配置し立体運動ができるようにすることで、自然を再現して飼育ができる
まず、シェルターは設置することをおすすめします。
フトアゴ飼育でシェルターを設置すると、ずっとそこから出てこないなどの意見もあるようですが、私的には「シェルターから出られない環境にしてしまっている」というのがその理由なのではないかと考えます。
シェルターは身も守るための行動には必要であり、フトアゴとしても落ち着いていられる場所として認知されると考えるため、設置してあげましょう。
また、自然のフトアゴはもともと半樹上棲の生活をしているため、流木などを使用した立体運動ができるレイアウトにすることで、より自然の生活を再現しやすく、ストレス軽減にもつながると考えます。
うちでは、大きめの流木を斜めに設置することで、バスキングスポット+立体+シェルターを兼用するようにしています。
餌
フトアゴの食生活についてポイントをまとめます。
- 野菜嫌いにならないように常に野菜を食べさせる
- 野菜と昆虫のバランスを大切に!
▼ 主な餌
- 小松菜
- チンゲンサイ
- コオロギ
- デュビア
- 人工フード
▼ 年齢別 野菜・昆虫の割合
| 時期 | 年齢 | 野菜:昆虫 割合 | 説明 |
|---|---|---|---|
| ベビー | ~6ヵ月 | 2:8 | ベビー時期は昆虫主軸 この時期に野菜を少しでも食べさせる |
| ヤング | 6ヵ月~1年 | 5:5 | 野菜の比率を上げ、昆虫を減らす |
| アダルト | 1年~ | 8:2 | 野菜主軸の食生活に! 昆虫はおやつ程度 |
フトアゴは時期によって餌のバランス(野菜・昆虫)が変わります。
上記に従って、時期に合わせた餌を与えるようにしましょう。
ただ、フトアゴは昆虫が大好きであるため、昆虫ばかり食べさせると、野菜を食べなくなってしまうことがあります。
なので、ベビーの頃から野菜を少しでも食べさせ、アダルトになる前に野菜をしっかり食べるように調整していく必要があります。
また人工フードは栄養満点でとてもよいですが、少し脂質などが多いこと、好まない個体もいるため、野菜と昆虫の主食の補助的位置づけで使用するようにしましょう。
ライト・温度・紫外線の管理方法
フトアゴ飼育では、バスキングライトとUVBライトの配置とケージ内温度の管理がとても重要になります。
まずは温度管理について説明します。
フトアゴケージの温度管理
ケージ内に温度勾配を作ること🦎✨
| スポット | 温度 |
|---|---|
| バスキングスポット | 35〜40℃ |
| 中間ゾーン | 30~40℃ |
| クールゾーン | 28~30℃ |
フトアゴ飼育にて、”温度勾配”という言葉をよく目にすると思います。
温度勾配とは、ケージ内に複数の温度設定をした場所を作ることを示しています。
▼ なぜ温度勾配を作る必要があるのか
フトアゴは、”温度を選びながら”生活している
フトアゴはその時々の状況に合わせて、”温度を選びながら”生活をしています。
例としては、朝一は体が冷えているため、体温を上げるためにバスキングスポットに移動し、体温を上げる調整をします。食後なども消化のために、バスキングスポットに移動してお腹を温めたりもします。
また十分に体が温まったり、ちょっと暑いなと感じれば、クールゾーンや中間ゾーンに移動し、ゆっくりしたり、ちょっと高いところに登って周りを確認したりします。
温度を選ぶことができるレイアウトを作ってあげる必要がある
▼ 温度勾配の作り方
温度勾配ってどうやって作るの?というと、
- バスキングライトを”左右どちらかによせて設置”
- バスキングライトの向きや角度は、ケージ全体ではなく”寄せた側だけを照射”
これが一番簡単に温度勾配をつける方法です。
バスキングライトの設置位置や照射角度でバスキングスポットやケージ全体の温度管理を行い、ちょうどよい位置を探すようにしてください。
- バスキングライトが強すぎると、バスキングスポット以外の温度もあがってしまう
- 逆に弱すぎると、バスキングスポット自体の温度も足りない上にケージ全体温度も低くなってしまう
なので、ちょうどよいバスキングライドを選んで設置する必要があります。
▼ UVBライトの設置位置
UVBライトは、”バスキングスポットに重ねるように照射”する
UVBを十分に浴びてもらうには、バスキングスポットに重ねるようにUVBライトを照射し、バスキングと同時にUVBを浴びてもらうことが一番効率がよいです。
バスキングスポット温度とUVB照射距離の”両方が適正距離”になる位置に設置
バスキングスポットの温度が適正だったとしても、UVBライトが近すぎるとか遠すぎるだと環境として問題があるため、必ず両方のライトの適正位置が重なる場所に設置するようにしてください。
またそれぞれのライトが近いと影が生まれることもあるので、少し離して設置するもしくは角度をつけて設置するなど工夫するとよいです。
温度管理周りはとても重要なので、以下記事で詳しく説明しています。
初めてのフトアゴ飼育で気をつけたいポイント
- バスキング温度が足りない
- UVBライトを用意していない
- ケージが狭い
- とりあえずで用品で揃えてしまう
これまで説明したとおり、バスキングスポットの温度、UVBライトや温度勾配などの温度管理を考慮した場合、ケージが狭いことは飼育が難しいことが伝わったと思います。
また”とりあえず適当に用品揃えてしまう”と、温度やUVB量が足りていない・強すぎるなどが起こってしまい、結局買いなおしが必要になるケースが多いと思いますので、十分に環境設計を行ったのちに機器を揃えることをおすすめします。
迷ったら“初心者向けセット”がおすすめ
初めてフトアゴ飼育するなら、うまく飼育できている環境を真似すると安心
ここまで読んで、
「結局どれを選べばいいの?」
と迷う方も多いと思います。
そんな場合は、実際に飼育できている用品を真似して飼育を始めるのがおすすめです。
実際に私が飼育で使用している用品になりますので、安心して飼育可能です。
用品の詳細と実際のレイアウトについては以下に載せていますので、参考にしてみてください。


まとめ
- バスキングライトは温度管理・温度勾配を意識
- UVBライトはフトアゴ適正のUVB量・距離を大事に
- 広めのケージでうまくレイアウトする
この3つが特に重要です。
最初にしっかり環境を整えることで、フトアゴも健康に育ちやすくなります
これから飼育を始める方は、ぜひ自分に合った用品を揃えてみてください。
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